ゼロインの方法


CWリバース機能というのがあり、ノーマルの状態のトーンとリバースの状態のトーンが同じになるように周波数をセットすると相手局にゼロインできるリグがあります。
しかし、CQ局にゼロインしようとしてこの操作をやっている内にCQが終わってしまうことがあります。
ゼロインすることは重要なことですが、50Hzの超狭帯域DSPを入れた状態でCQをだす局はいませんから、最初からピッタリ周波数を合わせるのにそんなに神経を使うことはないと考えましょう。(通常CQを出す側は多少ずれて呼ばれることを念頭に入れて、応答が無い場合はCWフィルターを広げてみたり、RITを回してみたりするものです。)
500Hz以下のCWフィルターを入れた状態でSが一番強くなるトーンで呼べばおそらく±100Hz程度に収まっているはずです。
コンテストなどではゼロイン操作の暇など無いですから、自分が使うトーン(ピッチ)を決めて、ゼロインのピッチを体で覚えるしかありません。
最近はゼロインをLEDで知らせてくれる機能や、ボタン一つで自動的にゼロインしてしまう機能を備えたリグもでてきました。 また、パソコンのサウンド機能を利用したオーディオスペクトラム表示フリーソフトを使えば受信音と自局のサイドトーンのスペクトラムのピークを一致させればゼロインが確認できます。

(出典:CQ Hamradio 2002/9 CW特集 by A1 CLUB)